【ポスターセッション形式模擬授業 授業者資料】

デジタルコンテンツ活用を通して

美里町立下神野小学校  高垣 正樹

デジタルコンテンツ活用の意義
 デジタルコンテンツはもともと単なる素材なのだと思います。この素材というのは身近にある紙であったり、道具であったり、他の材料と同じです。材料から従来どおり授業にあった教材研究を通して素材を「教材」へと生まれ変えさせます。デジタルコンテンツも教材研究の対象の一つのであって、一つの道具だと思います。教材として活用するにはデジタルコンテンツも同様に教師の力によって素材から教材へと変化させる必要があります。デジタルコンテンツ教材は、従来の教材の活用意義からより充実したものができ得ることもあると思います。普段見ることのできない植物の開花の超微速映像であったり、昼間の授業時では扱うことが困難な星や月の動きであったり、充実した素材はたくさんあります。これらを教材と化して、子どもたちが体験や観察を通した具体的な認識から、より深い具体化への一つのツールに成り得るものだと感じます。ここにデジタルコンテンツ活用の意義があるように思います。

効果的な活用について
 これまでのデジタルコンテンツ活用の実践の中から、活用に際して効果的だと考えられる点を提案してみたいと思います。それは教材研究の柱でもあることですが、教師が「この教材をどの場面でどのようにして使えば、子どもたちの心に響く授業ができるのだろうか。」と考えることがやはり一番にきます。導入の場面で動機付けにコンテンツを活用することもあれば、展開時でのヒントやサポートに活用してみたり、学習の振り返りに活用してみたりと、幅広く視野を持って活用できると実践を通して感じました。授業の事前に準備しておくことは、動画のコンテンツをどこで一時停止させてみようかなとか、このコンテンツなら音を消して提示させてみようとか、今までとは違った新しい考え方の教材研究になりますが、従来の教材研究と同様に「子どもたちが集中して学習に取り組み、楽しく、わかりやすい授業」を目指すことになんら変わりありません。



模擬授業使用指導案
 理 科  算 数
 ・大地のつくり
 ・天気の変わり方 〜雲の動きと天気の変化〜
 ・直方体と立方体(展開図)
 ・面積(台形の面積の求め方を考えてみよう)
 ・面積(ひし形の面積の求め方を考えてみよう)