教員のための情報教育FAQ

登録番号:C04-007  D1:教科における情報活用能力の育成

Q. 体育科のボール運動で、主体的に考え参加する子どもを育てる授業が展開できますか。

A. はい。チーム競技などで、作戦を論理的に立てたり、試合後に振り返ったりさせると、考える力が育ちます。

ポイントは

1)子どもたちが試行錯誤する場と時間を確保すること
2)作戦を言葉だけでなく、図や記号で記述しておくこと
3)メディアで競技を記録して、作戦を見直すこと

です。

班の話し合い活動の場を設定する

発問
T「どうすれば勝つことができるかなぁ
             話し合いましょう」
   どう動けば、いいいのかな。

  ※話し合いが進まない場合は、
   具体的な対戦相手を想定させるのもよいですね。
   
T「ホワイトボードを使うのもいいね。」

教師の役割と発話

指示や視点を明示しません

【発話】
活動を受けとめる発話をします。

「なるほど なるほど」
「そうか そうか」
「いいね いいね」
「具体的だね」
 など

【授業の流れを示す】
活動の流れを板書します。
 黒板に、書いておきます。
 子どもたちが、時々見ることができて気づく場所がよい。
 本時や単元での活動の流れを書きます。


子どもたちが課題や身近な健康に関わる課題を見付け、その解決のための方法や活動を工夫する支援とします。
教師が行動を細かく指示しないことが、自主的な行動を促し、自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養うことにつながっていきます。

理解度CHECK!

次のうち、子どもが試行錯誤する場で、教師が意図的にふるまう行動で大切なことをすべてチェックしましょう。


成功体験をさせることが大切なので、活動のポイントを適宜指導するようにします。
カメラなど撮影する機材の場所を指定し、どのような映像が必要か支援する。
子どもに考えさせる時間を設定し、グループで話し合う活動の時間管理をする。
どうしてその画像を撮ったのか、撮った場所を設定した理由を発言させる。

  ▲ 選んだら を押してください。

学習指導要領との関わり

情報と情報との関係

第5学年及び第6学年
1 目 標
(2) 自己やグループの運動の課題や身近な健康に関わる課題を見付け,その解決のための方法や活動を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養う。

新学習指導要領解説 体育 より  

情報活用能力を意識すると
(1)「何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力)
(2)「何を学ぶか」(教科等を学ぶ意義と,教科等間・学校段階間のつながりを踏まえた教育課程の編成)
(3)「どのように学ぶか」(各教科等の指導計画の作成と実施,学習・指導の改善・充実)
(4)「子供一人一人の発達をどのように支援するか」(子供の発達を踏まえた指導)
(5)「何が身に付いたか」(学習評価の充実)
(6) 「実施するために何が必要か」(学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策)
主体的・対話的で深い学びの実現

新学習指導要領 改訂の経緯より
 学校教育には,子供たちが様々な変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していくことや,様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくこと,複雑な状況変化の中で目的を再構築することができるようにすることが求められている。

イ 「体育科,保健体育科における学習過程については,これまでも心と体を一体としてとらえ,自己の運動や健康についての課題の解決に向け,積極的・自主的・主体的に学習することや,仲間と対話し協力して課題を解決する学習等を重視してきた。

(ア) 全ての児童が,楽しく,安心して運動に取り組むことができるようにし,その結果として体力の向上につながる指導等の在り方について改善を図る。その際,特に,運動が苦手な児童や運動に意欲的でない児童への指導等の在り方について配慮する。

 ボール運動の学習指導では,互いに協力し,役割を分担して練習を行い,型に応じたボール操作とボールを持たないときの動きを身に付けてゲームをしたり,ルールや学習の場を工夫したりすることが学習の中心となる。また,ルールやマナーを守り,仲間とゲームの楽しさや喜びを共有することができるようにすることが大切である。

〔第5学年及び第6学年〕
1 目 標
(2) 自己やグループの運動の課題や身近な健康に関わる課題を見付け,その解決のための方法や活動を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養う。