No. 37: ほんとにこんな発表でいいのかな?

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
国語
◆ 学年 ◆
4,5,6年
◆ 時間数 ◆
3時間
◆ 教科書 ◆

授業の概要
 原稿棒読みの発表や早口、小さい声での発表から、しっかりと相手を意識して発表する子どもたちへと変化していった。
「相手に分かるように話しなさい。」「しっかり聞きなさい。」という言葉だけの指導ではなく、自らが話すこと・聞くことに関しての課題をみつけ、またその解決方法を探っていくやり方を本実践では学習するのである。

教科の目標
・相手や目的に応じ、調べた事などについて、筋道を立てて話すことや話の中心に気を付けて聞くことができるようにするとともに、進んで話し合おうとする態度を育てる。
・目的や意図に応じ、考えた事や伝えたい事などを的確に話すことや相手の意図をつかみながら聞くことができるようにするとともに、計画的に話し合おうとする態度を育てる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A42-2-050: 他人のプレゼンテーションを見て、改善点を見つける〔行動〕
 ◆A42-2-070: 他人のプレゼンテーションを見て、良いところを見つける〔判断〕
 ◆A42-2-080: 姿勢や口形などに注意して、はっきりした発音で話す〔態度〕
 ◆A42-3-060: 目的に応じた、効果的な伝達方法を考える〔態度〕

学習の流れ

ふりかえる

ルール作りをする

発表する

評価する

STEP1
○今までの発表をふりかえってみよう。
・今までの発表の様子をビデオや写真でみる。
・自分たちがどんな発表をしたか思い出す。
・成功したことや失敗したことをワークシートに書き込む。
【ワークシート1を使う】

STEP2
○班で発表ルールづくりをする。
・班に分かれてステップ1で考えた自分なりのルールを発表し合い、班の発表ルールをつくる。
・友だちの意見を聞き、参考にしたり、訂正したりしてまとめる。
○クラスの発表ルールづくりをする。
・各班の発表を聞き、話し合い、クラスの発表ルールをつくる。
【ワークシート2を使う】
・それぞれ理由などをつけくわえて発表させる。
・模造紙や画用紙に決まったルールを書き、掲示しておく。

STEP3
○発表の機会をつくり、クラスでつくった発表ルールを元に発表者を評価する。
・聞いている子どもたちは、発表ルールをワークシートに書き込み、A・B・Cの3段階評価をする。
・書き終えたワークシートを発表者にわたす。
【ワークシート3を使う】
・聞き手に発表者の表現能力だけをこだわらせるのでなく、内容も書き取り、発見や疑問、質問などを発表させる。
【ワークシート4を使う】
・次の発表の機会に、どのようなことをがんばればいいのか確認させる。

○発表をふりかえる。
・発表者はみんなからもらったワークシートを参考に、自らの発表を自己評価する。

実践のポイント
自分たちで気づき、考え、つくるルールをもとにして自己評価チェックリストづくりを行うようにしましょう。とくに失敗経験をもとに、どうすればよかったかを振り返らせながら、具体的に自己評価できるルールを考えさせます。
 ルールづくりについては、改訂をかさねながらよりよいものをつくっていくようにするとさらに効果があがります。