No. 55: 自然からのリベンジ

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
社会
◆ 学年 ◆
5年
◆ 時間数 ◆
12時間
◆ 教科書 ◆
私たちの生活と環境

授業の概要
地元光市の環境問題について調べたり実験したりして、環境汚染が人間に及ぼす影響を実感的にとらえ、解決のための主体的な判断や実践ができるようになることをねらっている。そのために,「人間の存在と環境の悪化」「便利な生活が及ぼす環境破壊」などの社会的な矛盾(ソーシャル・ジレンマ)を自分の生活のなかにある矛盾としてとらえ、今後自分たちが環境とどのようにつきあっていけばよいかを話し合っていく。

教科の目標
・自分たちで工夫して光市のさまざまな環境問題を追究したり、友達の追究したことに対して感想を述べたりすることを通して、環境問題とかかわることができるようにする。
・環境問題を解決するためのよりよい方法や態度について、考えたり判断したりできるようにする。
・さまざまな環境問題と人間との関係性を、資料や人にかかわり調べることができるようにする。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51a2-030: 自分の身近な問題から課題を考える〔思考〕
 ◆A51a3-030: 見通しを持って、調べる計画を立て、手順を整理する〔行動〕
 ◆A51c3-030: 発表する意図に合う適切な写真やイラストを選び、プレゼンデーションする〔行動〕
 ◆A51d3-010: 調べた結果から、新たな課題を見つける〔思考〕
 ◆C22-3-090: 自分と異なる意見や立場を、理解しようとする〔行動〕

学習の流れ

排水についての調査

環境問題のホームページを検索

水の汚れについての実験

川の上流に行って水生生物の採集

専門家へのインタビュー

ビデオ編集

STEP1
・自然環境のシステムやサイクルについて話し合う。
・「大気汚染」「温暖化」など、地元にある環境問題について調べる計画を立てる。
・課題について調べたり実験したりする。
・コンピュータ
・デジタルカメラ
・デジタルビデオカメラ
・ワークシート1
・ワークシート2

STEP2
・調べたり実験したりしたことをまとめ、他グループの人に紹介する。
・プレゼンテーション資料
・デジタルビデオ

STEP3
・環境保全を優先するのか、便利な生活を追い求めるのかについて、討論する。
・環境との付き合い方について、自分の意見をまとめる。

STEP4
・自分の課題について調べたことを紹介し合い,そのことについての意見交換を行うことで,自分たちの学びを自覚し,広い視野からジェンダーについて考える。

まとめ
・環境保全や環境問題に関する情報を得て,自分なりに加工しながら,他者にわかりやすく伝えることができた。
・環境に関する多くのデータから客観性のあるものを抽出し,自分たちの主張が伝わるように表現していた。
・環境保全に携わっている人たちの思いや願いが正確に伝わるように,情報を正しく収集,伝達できた。

実践のポイント
・光市の環境問題を、情報を活用したり実験したりして調べ、表現し合うことを通して、人間の存在が及ぼす環境への悪影響を実感的にとらえることができるようにした。
・利便性を求めている人間と、そのためにおきてきた環境問題を解決しなければならない人間との関係性を、自分の生活とのかかわりでとらえることができるようにした。