No. 63: ニュース宅配便

◆ 校種 ◆
小学校
◆ 教科 ◆
総合的な学習の時間
◆ 学年 ◆
5,6年
◆ 時間数 ◆
4時間
◆ 教科書 ◆
なし

授業の概要
身近な出来事の中から伝えたいニュースを取り上げ、新聞の形にして伝える。読み手を引きつける見出し、記事の内容を端的に表現した写真、ニュースを正確に伝える記事、そして、記事に対する自分の意見や感想、これら4つを組み合わせてA4サイズ1枚の新聞にまとめる。事実を伝える部分と自分の意見や感想の部分をしっかり区別して作成し、校内や学級内で実際に掲示することができる内容である。

教科の目標
・ニュースに合った写真を考えて撮り、撮影した写真の中から、ニュースを正確に伝えることができる写真を選ぶ事ができる。
・伝えたいニュースを、見たことや聞いたこと、考えたことを整理して、A4サイズ1枚の新聞にまとめることができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A32-3-080: いくつかの情報を比較して、必要(適切)な情報を判断する〔判断〕
 ◆A41-3-040: 話の流れに沿った適切な写真やイラストを選択する〔行動〕

学習の流れ

写真1【ワークシートに記入】

写真2【デジカメで撮影】

写真3【コンピュータに画像を取り込む】

STEP1
○ 身近な出来事の中からニュースとして取り上げたいものをワークシートに書く。(1時間)
・ 自分の身近な出来事・自然・活動・話題などの中から、ニュースとして伝えたいこと・紹介したいことを見付けて書く。
・ 撮影したい場面はどんな場面か考え、絵や文でかく。
・ いつ・どこで写真を撮るのかを書く。(必要に応じてインタビューの計画も書く。)
○ デジタルカメラで伝えたいニュースに合った写真を撮り、取材メモをワークシートに書く。(時間外)
・ アングルを変えたりズームを取り入れたりして、伝えたい内容が見る人に伝わるように工夫してデジタルカメラで撮影する。
・ 取材をして、「ニュースとして伝えたいこと」と「意見・感想」を分けてワークシートに書く。
写真1【ワークシートに記入】
ワークシート1【ニュースを探そう】

STEP2
○ 撮影した写真の中から、伝えたいことを表している写真を選び、ニュースの内容をワークシートにまとめる。(1時間)
・ 撮影した写真の中から伝えたいことを表している写真を1枚(必要に応じて2枚)選び、コンピュータに取り込み、保存する。
・選んだ写真を絵や文でワークシートに書く。(番号をメモしておくのもよい。)
・ 選んだ写真に合った見出しを考え、ワークシートに書く。
・ 取り込んだ写真と取材メモをもとに、伝えたいことが読み手に分かるように記事にまとめてワークシートに書く。
・ 記事の内容に関する自分の感想をワークシートに書く。
○ 見出し・写真・記事・感想の配置を工夫し、読み手に分かりやすい新聞になるように整理する。(1時間)
・ 見出しの位置と大きさ・写真の大きさと位置・記事や感想の位置を決めてワークシートに書く。
・ 伝えたいことは見出しに表れているか、写真と記事の内容はあっているか、写真は1枚でよいか(2枚組み合わせた方がよいか)、また、写真と記事は効果的で分かりやすい配置になっているかなどを見直す。
写真3【コンピュータに画像を取り込む】
ワークシート2【ニュースの内容を整理しよう】
ワークシート3【レイアウトを考えよう】

STEP3
○ ステップ2のワークシートをもとに、ワープロソフトを使って新聞をつくる。(1時間)
 ・ ワークシートに書いた計画を見て、新聞を作る。

まとめ
○ニュースに合った効果的な写真を使うことの大切さが分かる。
○読み手に分かるようにレイアウトや記事の内容を工夫して新聞を作ることによって、伝えたい情報と自分の考えを整理して表現することが分かる。
○ニュースとして効果的な表現ができているか見合う。

実践のポイント
○子供たちがテーマを見付けやすい行事等がある時期を選んで実施すると良い。
○ 記事を書くために必要であればインタビューも取り入れることもできる。
○ レイアウトを考えるときは、自由に場所や大きさを決めてワークシートに書き込みます。
○ 文字入力が難しい場合は、写真だけ印刷して別の用紙で新聞を作成することも可能です。
○ 掲示する場所や読み手に合わせて新聞の用紙サイズを変えてもよいです。
○ 以下の学習経験があることが望ましい。
・ デジタルカメラで写真を取り、コンピュータに取り込んだ経験がある。
・ コンピュータで文字入力ができる。
・ ワープロソフトを使って作品を作ったことがある。
○ この題材を継続して扱う場合
この題材は、植物の観察や生長、季節の移り変わりによる変化などを対象として、継続して扱うこともできます。その場合は、継続する目的を明確にし、ニュースの視点を考えていく必要があります。