ものをこわそう!

概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:身の回りにあるこわしてみたいもの中身を見てみたいものを考える
Step2:こわす計画をたてる
Step3:ものをこわそう
Step4:こわしてわかったこと体験したことを発表し後の処理などを話し合おう
Step5:こわした後の処理を考えよう
実践にあたっての留意点

教師用ガイドブック
学習進行表
構想グラフ/活動イメージ
情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-3-040:目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A32-3-090:分類・整理された複数の情報の、共通点・相違点見つけだす〔思考〕
 ◆A51b3-070:集めた情報の中で、どれが課題解決に使えそうかがわかる〔判断〕


子どもたちの周囲には、おもちゃが反乱している。しかし、これらのおもちゃは遊び方を限定され完成されているおもちゃが大半である。子どもたちが自ら工夫や改造をできて遊べるものは少ない。いわばブラックボックス化されたものである。 一方たくさんの便利な道具が生活をささえているが、ほとんどのものがどのような仕組みで動いているか、どのような中身になっているのか、どのような部品、どのような工夫がつまっているのかはわからないようになっている。 そこで、いらなくなった道具を分解することで、体験的な学習しようというものである。 分解していく過程でゴミ問題や過剰なものがあふれている現状について思いをめぐらすのである。自分たちの消費生活の見直しや、環境問題を考えることができる。まずは、子どもたちの興味を満足できるようなものをさがすことが大切である。
この単元のねらいはものをこわすことで見つめること。しかし、ものをこわすという作業を通 して養われる次のような活動が生じることをねらっている。
ものの動くしくみに気づく。
試行錯誤を繰り返しながら解決の糸口を気づく。
こわした部品に目を向けることで環境問題に目を向ける。

目的を考えて、情報を選択して集めることができる。
試行錯誤を繰り返すことで、問題を解決することができる。
予測をたてて活動を行うことにより、情報を選択した根拠を説明できる。
課題解決に必要な情報かどうかを、活動の中で判断することができる。

身の回りにある、中身を見てみたいものを考える。(0.5時間)

どんなところに興味があるのか。どんな活動をしたいのか考える。
自分たちでどの辺まで分解可能か見通 しをたてる。

こわす対象を集める計画をたてる。(0.5時間)

どうやって手に入れるか(入手方法)を考える。


普段から子どもたちが興味を持っていて、けど壊せないものが興味を引くと考えられる。積極的な姿勢を引き出すために、子どもたちの思いやこだわりを大切にしましょう。

こわすための道具を考え入手可能かを検討する。(0.5時間)

グループで計画と役割分担を考える。(1グループ2~3人程度)
道具や、こわす場所、こわすものを入れる道具を考える。

こわした後の処理をおおまかに考える。(0.5時間)

こわした後の処理をすることを話し合わせておく。

こわす道具を選び、どうすれば分解できるか考えながら実行しよう。(2時間)

こわしていく過程をデジタルカメラなどに記録しておく。
ドライバー、ハンマーなどの道具とともにこわす土台も考える。
こわれないときのアイデアを考える。

内部の仕組みを調べながらこわそう。(1時間)

どのようなしかけで動いているのか。
どのような材料がつかわれているのか。
こわすのをどの時点でやめるか判断する。
どの部分を重点的にこわしていくのか考える。
どの時点でこわすのをやめるのか見極める。

こわす道具を選び、どうすれば分解できるか考えながら実行しよう。(1時間)

こわす時のようすなどを話し感じたことをまとめる。

発表を聞き、自分たちの活動と比較しながら意見を交換しよう(1時間)

相手に、自分の意見を加えて活動を報告する。
相手の意見を聞き、何がわかったのかわかりにくいところは何かを考え、意見を交換する。

こわした後の処理の仕方を具体的に話し合う。

廃品として処理するのか、再利用品として処理するのか。
燃えないゴミ、産業廃棄物これらを分別 するのか考える。
ふつうのゴミのように出せるのか関係するとことに問い合わせ処理をする。


モーター 磁石、導線など
(危険)乾電池
古いパソコン FD、HDD、キーボード、CPUなど、TV
(危険)電球 ・ビデオカセットテープVHSなど
(危険な部分もある)使い捨てカメラ
トースター

この単元では、子どもたちの創意工夫を生かすことが重要な課題である。そこで活動の意欲をなるべくだせるように教師からの指示的な働きかけは慎むようなことが必要です。

発表会の進行を調整して、子どもたちの活動と意見の交流ができるようになることが大切です。普段から1分間スピーチなどを行い自分の意見を言うトレーニングが大切です。

子どもたちには、たくさんの無駄 なものがあることや環境にこれらのものがどのように悪影響をあたえるのか気づけばオープンエンドの活動を広げていってもいいでしょう。

「何を使ってこわすの?」「どうやって実現するの」などの発言で子どもたちの活動を明確化してやる支援が必要でしょう。