この活動は、22時間構成で考えてありますが、春からトウモロコシの栽培を続けているなどの活動の流れがあれば、【ステップ1・2】については別
単元で構成し、【ステップ3・4】を中心とした「トウモロコシで紙つくりしよう」の単元として構成することも可能です。
取材に当たっては、教師が各機関と連絡をとり、取材についての協力と了解を得ておくようにしてください。写
真撮影、インタビューなどの子どもたちへの事前指導は十分行ってください。
【ステップ2・3】では、子どもたちが調べるであろうと予想されるテーマ例がいくつか取り上げてあります。これらは例であって、子どもの思い(意識)に応じて、テーマが選択できるようにしてください。また、調べ方については紹介するにとどめ、児童自身が選択できるようにしてください。
【ステップ2】では、トウモロコシの不思議について調べたことは簡単に紹介しあうにとどめてあります。フリップ形式でトウモロコシの利用方法とトピック記事、調べ方などについて書かせて掲示させてください。もし子どもたちがもっと詳しく調べたいと考えるようであれば、別
に単元を構成してください。
【ステップ3】では紙について調べたことをまとめて発表する活動が組まれています。これは学級の友達に自分たちが調べたことをわかりやすく伝えることを想定したまとめであり、発表です。友達を前に説明するにはどんなまとめ方をすればいいか考えさせて方法を選択させてください。必ずしもデジタルコンテンツを使う必要はありません。たいよう紙や紙芝居、簡単な劇化などわかりやすい発表を考えさせてください。
【ステップ3】の活動は紙をすくまでの設定になっていますが、すいた紙を使って発展的な活動を組むことができると思います。すく紙の大きさによっては画材として使うことができます。はがきやカードの素材として使うことも可能です。
【ステップ3】の活動はステップ2で子どもたちがどれ着目するかによって変えることも可能です。普段接している物が変えて自分たちのくらしの様々なシーンで生かされていることに気づければいいのです。紙作り以外にも例えば「トウモロコシ粘土で作品を作ろう」や「トウモロコシからオリジナルTシャツを作ろう」など考えることができます。児童の興味関心や実態を教師が見取り、活動を設定することができます。
【ステップ4】のまとめと発表の相手は学級の友達以外の身近な人を想定しています。学級の友達は。同じ体験を共有しているからです。必ずしもデジタルコンテンツにまとめなくてもいいです。誰を相手に想定するか、児童の実態、学校の環境に即してまとめる手段を選んでください。交流学習をしている学校があり、ネット上に掲示板が設置してあれば、電子メールや掲示板への書き込みも発表の形態として選択可能です。児童がデジタルコンテンツ(ホームページなど)を作成する場合は、活動途中の取材も含めて十分な支援が必要です。
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