概要 ねらい Step1:誰にとっても分かりやすい質問とはどんなものかみんなで考えよう Step2:コンピュータに出す質問を考えて,コンピュータと“ものの名前のあてっこ”をしよう Step3:自分の調べたいことを見つけて,必要な情報を「みっけ」の対話型検索機能を使って集めよう Step4:調べたことをまとめて発表しよう Step5:キーワード検索を使って自分の探したいものを探してみよう 実践にあたっての留意点
“ものの名前のあてっこ”遊びを通 して,わかりやすい質問とはどんなものか考える(2時間)
学校の周りで,ものの名前のあてっこ”遊びの題材になりそうな生き物や草花を探す “ものの名前のあてっこ”の質問を個人やグループでできるだけたくさん考えて,ワークシートに書く 家族の人と“ものの名前のあてっこ”遊びをし,どんなヒントがわかりやすかったかワークシートに書き込む(家庭学習) 自分達で考えた質問だけでは家族の人に答えが分からなかった時は,なぜ分かりにくかったか家族の人と話し合い,分かりやすい質問を考えワークシートに書きたす。また答えが分かった場合も家族の人と話し合っていい質問があればワークシートに書きたしておく
“ものの名前のあてっこ”遊びの結果 をもとに,誰にとっても分かりやすい質問とはどんなものかまとめる (1時間)
家族の人と「ものの名前のあてっこ」をした結果 をもとに話し合い,誰にとってもわかりやすい質問とは“ものの属性(特徴)で表すことに気づく 自分達の捕まえてきた生き物(草花)の特徴をみつけ,それを使って,もう一度家族の人と“ものの名前のあてっこ”遊びをする
ここでは誰にとっても分かりやすい質問とは,大きさや色,形等の特徴(属性)で物事を捉えることであることを押さえておくことがポイントです。そしてその特徴に数字や言葉などの値をいれて質問を作る(例えば「色は白です」「形は丸いです」)ことにより誰でも答えが導きやすいことを子ども達に分からせた後,これは人間だけでなくコンピュータを使っての検索でも利用できることを子ども達に知らせます。
このステップでは,家族の人と「ものの名前のあてっこ」遊びを2回設けています。これは単に家族の人と「ものの名前のあてっこ」遊びをするだけではなくて,物の特徴をとらえてヒントをだすことが,誰にとっても答えをみつけやすいことをわからせるためです。
コンピュータに出そうと思う質問をワークシートに書き,それをもとにしてコンピュータと“ものの名前のあてっこ”をする。(2時間)
自分達が採ってきた生き物や草花の特徴を見つけ,ワークシートに記入する。 “みっけ”の対話型検索機能を使って“ものの名前あてっこ” 遊び(自分達の採ってきた生き物や草花の名前調べ)をする。 検索した結果 ,自分の考えた質問でうまく答えが見つからない場合,友達や先生のアドバイスをもらいながら解決していく
コンピュータと“ものの名前のあてっこ”遊びをして気づいたことを発表しよう(1時間)
コンピュータに出したヒントでよかったもの,また工夫したことやうまくいかなくて困った例などを発表する。
自分で調べたことや友達の発表を聞く中で,もっと詳しく調べてみたいと思う課題を見つける。(1時間)
自分が調べたことからもっと詳しく調べたいと思ったこと,または友達の発表を聞く中で,新しく調べてみたくなったことをワークシートにまとめる
課題を解決するために「みっけ」の対話型検索機能を使って情報を収集し,調べ活動を行う。(2時間)
自分の調べたいものの特徴とその値をワークシートに書く。 情報検索エンジン「みっけ」を使って検索し,自分が必要とする情報をデータベース等から探す。 調べてわかったことをワークシートに書く
課題が同じ人どうしグループを作ろう(1時間)
調べたことを発表し,同じ課題の人どうし集まってグループを作る
調べてわかったことや工夫したことがみんなにわかりやすいようにまとめる。(3時間)
グループで相談して,さらに調べたいことを「みっけ」の対話型検索機能を使って情報を収集する 調べてわかったことや検索方法の中で,どのようなやりかたがよかったか,うまくいかなかった点などを整理しまとめる
調べたことをみんなに発表する(1時間)
調べて分かったことや検索方法について工夫したことなどもみんなに分かりやすいように発表する
「みっけ」のキーワード検索機能を使って自分の探したい物をみつける。(2時間)
今までの検索方法を思い出し,みつけた特徴が少ないときどんなヒントで探したらよかったか話し合う。 特徴(属性)と○○の仲間(概念)を使って,キーワード検索によって探したい対象物を探す。 調べた結果 を発表する。
この授業では,情報検索能力をつけさせることがねらいで,どの子にも自分のみつけた特徴を使って,探したい物がみつかるような授業の進め方をしていく必要があります。そこで大切なのが,友達どうし助け合う時間をとって,お互いのつまずきをカバーしあう時間をとりながら学習を進めることです。
自分の探したい物を探すとき,ものの特徴だけでは,うまく探したい物がみつけることができない場面 を授業の中で作ることです。そして子どもどうし話し合いを進める中で,特徴以外に○○の仲間という概念で探す方法をみつけさせることが大切です。
子どもは検索の経験を積む中で,「ものの特徴」だけでは,自分の探したいものが見つからなかったとき,「○○の仲間」を使って探すことを覚えます。そのときに「○○の仲間」という概念を使って探したい対象物を絞っていくと便利だと言うことを教え,キーワード検索を使っての調べ学習を取り入れます。