教材レシピ  # 66 

  ○戦国の世から江戸の世の中

  ◆教科 :社会科

  ◆対象 :小学校 6年 (2時間)

学習のねらい
・江戸時代の政治のしくみや社会の様子について、自分の学習課題をもちながら資料を収集したり、集めた資料をもとに自分の考えをまとめたりすることができる。
・きびしい身分制度や諸制度の中で、人々がたくましく生きていった姿を大名、商人、職人、農民の立場になって考えていくことができる。

情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A21-3-040: 目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A32-3-040: 複数の情報を組み合わせて考えることができる〔行動〕

導入
○幕府は、武士・農民・町人(職人、商人)という身分がはっきりと分けられていました。次の家は、どの身分の家でしょうか。
○身分の高い順に並べて見ましょう。
「家の立派さから考えると武士・町人・農民の順だと思うよ。」
「でも本当は、武士の次が農民だったと思うよ。」
「農民は町人よりも身分が高いはずだったら、どうして、まずしそうな暮らしをしているんだろう。」

 

・子どもたちのパソコンに画像を送り、グループなどで話し合う時間を確保する。
・実際の身分制度の順を提示したり、人口の割合を資料を必要に応じて提示する。

展開
○もっとくわしく武士・農民・町人の生活を調べて確かめてみよう。
 

・いろいろな方法で調べてみたいという意識になったら、子ども自身にホームページ等で調べさせる。

・各自が調べた画像を見せ合いながら、それぞれの生活の様子について確かめていく。

まとめ
○いろいろな資料からも農民の生活が一番大変そうなことがわかったね。
では、どうして江戸幕府は、このような身分制度にしたと思いますか。
「一番貧しい農民が武士の次で、結構裕福で楽しんでいる町人がその下なんてやはり変だと思う。」
「大変だから身分をわざとあげたんじょないかな。年貢もとても重くてかわいそう。」
「さらに低い身分もつくっているよ。農民の気持ちをそらせようとしたんだ。」

 


まとめ
○農民の立場になって当時の身分制度について自分の言葉でノートにまとめましょう。

活用のポイント
・町人よりも身分は上にありながら、実際は苦しい生活をしいられていた農民の実態に気づくような補助資料も用意しておく。【慶安の御触書・将軍の言葉】

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