歩道のひみつ大発見!

概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:歩道を歩いてみよう
Step2:歩道で見つけたものを紹介し合おう
Step3:歩道で見つけたものをなかまわけしてみよう
Step4:歩道についてもっとくわしく調べよう
Step5:『歩道白書』をつくり,発行しよう
実践にあたっての留意点

教師用ガイドブック
子ども用ワークシート
12
教師用ワークシートガイド
12
学習進行表
構想グラフ/活動イメージ
情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51a2-030:自分の身近な問題から課題を考える〔思考〕
 ◆A51a2-040:調べる計画を立てる〔行動〕
 ◆A51b2-000:課題解決のために関連する情報を収集する〔〕
 ◆A21-2-060:ブラウザを使い、インターネット上の情報を閲覧する〔体験〕
 ◆A51c2-020:絵や図にまとめて発表する〔行動〕
 ◆A41-2-030:5W1Hを意識しながら、分かりやすく表現する〔行動〕
 ◆A42-2-030:発表の内容に応じた写真や資料を用意し、発表する〔行動〕
 ◆A21-2-040:印刷物・放送・ビデオなどのメディアから情報を集める〔体験〕
 ◆A21-2-010:相手の話しを整理しながら聞く〔体験〕


歩道には,福祉的な配慮や安全確保の工夫が施されている。例えば,点字ブロックなどの障害者や高齢者の方への配慮がしてあったり,植樹升に植えられた木や花が町の表情を作ったりしている。ふだん何気なく歩いている歩道から,福祉,環境,町作りへと多様な方向へと視野を広げていくことができる。そして歩道を調べる活動を通 して,地域の方,障害者の方,役所の方など様々な人とのかかわりが生まれ,地域の一員として自覚を促す教材である。
歩道を様々な視点から見つめ直すことで,身近な所に人への思いやりや優しさ,意味があることに気づき,どんな人にも校下の歩道を気持ちよく歩いてもらえるよう自ら働きかけていこうとする。

自分の課題解決のため、目的に合った人にインタビューをしたり、インターネットを利用したりして情報を収集する。
課題追求の過程で収集したたくさんの情報の中から,必要なものを判断して使っていこうとする。
「歩道白書」で,自分の主張を相手にわかりやすく伝えたり,訴えたりする。

点字タイルの拡大図」「カラー歩道」「道案内板」「たばこの吸い殻」の画像を見て,何のためにあるか話し合う。(1時間)

4つの画像を見て,何のためにあるのか予想をワークシートに書き,それを友だちと話し合う。
「点字タイルの拡大図」(福祉,ユニバーサル・デザインへと視野を広げるきっかけになる画像)「カラー歩道」(人の心を和ませる工夫に気づくきっかけになる画像)「道案内板」(便利さに気づくきっかけになる画像)「たばこの吸い殻」(マナーや環境に気づくきっかけになる画像)の4つの画像を見る。
詳しく見たい画像の拡大画像を見る。
何のためにあるのか考える。
予想をワークシートに書く。
自分の予想を,友達と話し合う。

学校周辺の歩道を歩いて,4つの画像と似たようなものを探したり,歩道にあるいろいろなものを見つけたりする。(2時間)

デジタルカメラやワークシートをもって歩道に出かけ,見つけたものを撮影したり,絵にかいたりする。
デジタルカメラやワークシートを持って歩道に出かける。
4つの画像と似たようなものを見つける。
歩道にあるいろいろなものを発見する。
発見したものをデジタルカメラで撮影する。
発見したものの絵をワークシートに描く。
発見した実物を持ってくる。

記録したものを見ながら,気づいたことや自分の考えを付け加えて,紹介できるように整理する。(1時間)

見つけたものの中から発表するものを選ぶ。
発表するものを見て,初めて知ったこと,不思議に思ったことをワークシートに書く。

整理したものを,デジタルカメラの画像をテレビ画面 に映したり,拾ってきた実物(例えば拾い集めたごみなど)を提示しながら,自分の考えや意見とともに紹介する。(2時間)

画像,絵,実物を提示して名前や役割,それに対する自分の考えを友達に発表する。

歩道で見つけたものをなかまわけする。(2時間)

歩道で見つけたものをどんななかまに分けられるか考えたり,話し合ったりする。
「人の気持ちをなごませる」「安全に歩ける」「障害のある人に優しい」「歩きやすさ」「便利さ」「マナー」などのなかまに分ける。
なかまわけしてみて,気付いたことをワークシートにまとめる。
なかまわけしてみて,気付いたことを話し合う。

歩道で見つけたものから,問題に思うことや,詳しく調べてみたくなったことを課題にする。(1時間)

学習計画ワークシートに,自分の調べたい課題や調べる方法を書く。
課題解決に向けて行う活動や日程,行き先などの計画を立てる。
グループ活動の場合,役割分担をする。

歩道についての自分の課題を追究する。(6時間)

アイマスクをしたり車椅子に乗って,歩道や横断歩道,歩道橋を歩いてみる。
市役所や障害者協会,歩道沿いの家,ボランティアの方などに取材に行く。
歩道を歩いてみて,課題に応じて調査したり,デジタルカメラで必要なものを撮ったりする。


歩道の障害者や高齢者の方に対する工夫
通 りの名前のいわれ
歩道の種類
歩道の学校周辺ともっと人通 りの激しい駅(商店街,大きな病院付近など)の違い
歩道の管理と地域の協力
歩道を利用する人の気持ちを和ませる工夫
歩道の利用者の安全確保の工夫

調べて分かったことや歩道に対する自分の願いをまとめる。(2時間)

分かった事実からどんなことを考えたか書き,自分の主張や願いを明らかにする。
自分の主張を人に伝えるために,どの事実や資料,写 真,絵などを使うか決める。
レイアウトの参考例が書いてあるワークシートを見て,どんなレイアウトにすれば見た人がわかりやすいか考える。
白書をパソコンで作るのか,直筆にするのかなど表す方法を決める。
出来上がった自分の「歩道白書」をコンピュータや実物投影機を使い,クラスの友だちに発表する。
クラスで発表したときの友だちからのアドバイスを参考にして,手直しをする。

まとめたものを一冊にして,「歩道白書」を発行し,市役所,歩道沿いの家などにも配布する。(1時間)

取材やインタビューなどでお世話になった方々に製本した「歩道白書」を渡しに行く。

【ステップ1】では,単元の進め方により,個人,グループ,一斉のどの授業形態で行うか選択してください。

【ステップ5】では『歩道白書』をつくろうになっていますが,追求したことをもとに,『歩道フォーラムを開こう』など,学級の実態に応じた展開が考えられます。

歩道の管理等の管轄は,市町村により課が異なる場合があります。(道路課・道路維持課・公園緑地課など)