おっ!トイレ探検隊
概要
ねらい
情報活用のねらい
Step1:トイレからイメージする言葉を連想しよう
Step2:トイレの秘密を探ろう!
Step3:トイレの秘密を調べよう!
Step4:トイレについて調べたことを発表しよう!
実践にあたっての留意点
子ども用ワークシート
教師用ワークシートガイド
学習進行表
構想グラフ/活動イメージ
情報教育目標リスト(2011年版)
 ◆A51a3-050:自分の意見を持ったり、課題を見つけたりする際に、他の人の意見も参考にする〔態度〕
 ◆A21-3-040:目的や視点を明確にして、情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A51a3-030:見通しを持って、調べる計画を立て、手順を整理する〔行動〕
 ◆A21-3-050:他の情報と比較しながら、必要な情報を集めることができる〔行動〕
 ◆A42-3-020:情報機器(プロジェクター・電子黒板等)を活用して、情報を提示する〔技能〕
 ◆A41-3-080:効果的に伝わるよう、表現の方法を考える〔思考〕
 ◆A32-3-040:複数の情報を組み合わせて考えることができる〔行動〕
 ◆A42-4-080:質問に対する回答を的確に返す〔行動〕
 ◆A21-2-090:情報機器を利用して、写真に記録する〔体験〕
 ◆C31c3-000:著作権は法律で保護されていることを知る〔〕


普段、何気なく使っているトイレを、さまざまな視点から見つめ直すことで、歴史や文化、国及び地域性などの特徴や、トイレに秘められたいろいろな秘密に気づくことができる。また、トイレという身近な場所を通 して、国際理解、福祉、健康、環境へと課題を広げることができる教材である。
どこにでもある「トイレ」であるが、その歴史や、外国との比較によって認識を新たにするとともに、障害者用トイレなど、これからのトイレのあり方についても考えることができる。
トイレを通 して、健康や身の回りの環境について考えることができる。

身近なトイレから課題を見つけ、課題解決のために目的を考えて情報を収集する。
トイレについて調べたことをまとめる活動を通 して、他のグループとの共通理解を図るための意見交流を行う。
トイレを調べていく上で、不適切な情報があった場合、それを排除する。

トイレという言葉からイメージする言葉を書き出す。(1時間)

トイレからイメージする言葉をワークシートに書く。
ワークシートに書いた言葉からイメージする言葉をワークシートに書いて、イメージマップを作成する。
イメージマップの作成については、事前に別 の教材で体験させておくことが望ましい。


トイレのイメージを持ちやすいように、あらかじめ学校のトイレの写真を準備しておく。


このステップで、自分が調べたい課題の方向性を持たせることが大切である。

トイレの秘密について、もっと詳しく調べる計画を立てる。(1時間)

計画にしたがって、各自で方法を選びながら調べ活動を行う。
インターネットの検索システムを使ってトイレの秘密を調べる。
家庭、地域、学校等のトイレを調べに行く。
ここまでの活動は個人で行っており、ステップ2-2からの活動は、課題ごとの探検隊を作り、グループで活動する。

課題ごとに探検隊を作り、今までに調べた資料を出し合い整理する。(1時間)

グループ(探検隊)内で話し合い活動を行う。

自分たちの課題や調べる方法を掲示する。(1時間)

自分たちの課題や調べた内容を教室の掲示板や模造紙などに掲示していく。


教室の後ろの黒板や掲示板等を利用して、各探検隊の課題や調査内容が他の探検隊にもわかるように、掲示できるようにしておく。

意見・情報を交換し、他の探検隊の課題に対して関心を持つ。(1時間)

自分たちの課題や調べた内容を簡単に発表する。
他の探検隊から調べてほしいことの要望をうける。

自分たちが普通 使っているトイレだけではなく、外国や障害者用トイレなどに隠された秘密に興味をもち、調べたいことを課題にする。(1時間)

「おっ!トイレ探検隊」として調査を行う。(3時間)

図書室の書物やインターネットで調べたり、大人に聞いたりしながら、トイレの秘密を解明していく。


デジタルコンテンツとして、
国によるトイレの形の違いがわかるようなマップ
 <外国のトイレの画像>
時代ごとのトイレの変遷に気づくような画像
 <縄文時代のトイレ> <平安時代のトイレ> <江戸時代のトイレ>
トイレの形や色における国の相違点に気づくような画像
 <いろいろな国のトイレの画像>
などを準備しておくとよい。


「トイレって、国によって違いがあるんだろうか、調べてみよう。」
韓国や中国などのアジアについて
アメリカやイギリスなどの欧米はどんなトイレなんだろう?

「トイレには、どのような色や形があるのだろう」
便器の形や色について

「日本では、いつからトイレを使うようになってきたのだろう」
日本のトイレの歴史について

「外国では、いつからトイレを使うようになってきたのだろう」
外国のトイレの歴史について

「本当にトイレにお化けは出るのだろうか?」
トイレの歴史や民俗学について

「トイレについている手すりには、どのような意味があるのだろう」
障害者用トイレの工夫について
福祉の面 から考えてみよう

「うんこの色や形で体の調子がわかるのだろうか」
体とうんこについて
健康について

「トイレで使った水はどこへ流れていくのだろう」
下水道や環境問題について

「トイレットペーパーはどのようにして作られているのだろう」
環境問題について

調べてわかったことや考えたことを他の人に伝わるよう、絵、文章、画像を使ってわかりやすくまとめる。(1時間)

調べてわかったことをもとにして「トイレ新聞」を作る。
絵や文章、画像などを効果 的に使ってまとめることができるように支援する。
プレゼンテーションツールがあれば、ツールを利用してまとめさせることもできる。

調べたことをグループごとに発表する。(1時間)

調べた方法、調べ方を工夫したところ、うまくいかなかったところ、困ったところなども合わせて発表する。
調べて疑問に思ったことをみんなで考え合う。
調べたことに対しての質問があれば答える。
各探検隊の発表を聞いて、トイレに関して新たな疑問や課題について話し合う。
より深めた発表を報告する場所も設定しておく。

トイレに対して
トイレをさまざまな視点から見つめ直すことで、歴史や文化、国及び地域性などの特徴に気づくとともに、国際理解、福祉、健康、環境へと課題を広げることができる教材であるが、実際の調べ活動においては、衛生面 や人権等に留意して指導しなければならない。

不適切な情報の排除
インターネットを利用してトイレの情報を収集しようとした場合、子どもたちには不適切な情報が表示される場合がある。指導するにあたっては、モラルに反するような情報を排除するためのフィルタリングシステムを設置したり、あらかじめ指導者が関連情報のURLをまとめたリンク集を作っておくなどの対応をしておくことが望ましい。