総合的な学習の時間 2 (2)
学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること。
本時の指導目標と対応する学習指導要領の内容
地域の環境について主体的に調査し,自ら課題を見つけ,探究することにより,よりよい生活のあり方を考えることができる。
ここでの情報モラル指導のねらい
c3-1:何がルール・マナーに反する行為かを知り,絶対に行わない
c3-2:「ルールや決まりを守る」ということの社会的意味を知り,尊重する
e3-1:情報の正確さを判断する方法を知る
h3-1:情報の破壊や流出を守る方法を知る
指導計画略案・学習活動
第1時〜
第3時 |
(1)川の環境調査をしよう
・地域の環境問題を調査するためにディジタルカメラを使って川の様子(水の色,ごみ,魚,水生生物)を取材しよう
・川の近くに住んでいる人に川の環境についてビデオカメラでインタビューしよう
・集めた情報を整理し,川の環境問題を明らかにしよう |
第4時〜
第6時 |
(2)電子メールを使って質問しよう
・川の上流と下流にある学校と電子メールを使って交流し,川の環境問題について情報を集めよう
・収集した情報を分析し,環境問題が起こった原因を考えよう |
第7時〜
第10時 |
(3)取材をした内容や交流で得られた情報をもとに学習のまとめをしよう
・環境調査や電子メールの交流で分かったことをグループごとに様々な表現手段(模造紙による新聞作り,プレゼンテーションソフトによる資料作り,情報紙作りなど)を使ってまとめ,学習発表会を行おう |
指導のポイント・留意点
(1)ディジタルカメラを使って川の環境調査をする際,次のポイントを指導します。
・まず取材するときには,最初に,「○○小学校の○○と申します。」と名乗りましょう。
・撮影する場合には,撮影する目的を説明して,許可をとりましょう。撮影される人には肖像権という権利があります。
・学習成果をホームページに掲載したり,学校外で行われるコンクールに応募したりするときは発表する内容や範囲
・予定などを説明して許可をとりましょう。
(2)電子メールで質問をする際,次のポイントを指導します。
・パスワードを入力するときは,ほかの人に見られないようにしましょう。
・メール(電子メール)を送信するときには,最初に,相手の名前と挨拶を書き,改行した後,「○○小学校の児童です。」 と名乗りましょう。長文のメールでは最後まで読まないと,画面で誰からのメールなのか確認できないからです。
・メールを送信する前に,失礼な表現がないかどうかを先生に確認してもらいましょう。
・メールなどで教えてもらうときは,相手の方に貴重な時間をとっていただいていることに感謝しましょう。
(3)取材した内容や交流で得られた情報をもとに学習のまとめをします。
・得られた情報をまとめるのに様々な方法があることを知る。
・自分たちの持っている情報はどのような方法でまとめるのがよいかグループごとに話し合う。
・発表の役割を決め,練習を行う。
・発表会では他のグループの発表内容を比べながら,地域の環境問題について考えを深める。