社会(地理的分野) 内容の(2) イ 都道府県
47都道府県の中から幾つかの都道府県を取り上げ,地理的事象を見いだして追究し,地域的特色をとらえさせるとともに,都道府県規模の地域的特色をとらえる視点や方法を身に付けさせる。
本時の指導目標と対応する学習指導要領の内容
一つの県に関する地理的事象をもとに,各自で選定したテーマに沿って諸資料や情報などをもとに考察して,その地域的特色をとらえる。
選定したテーマに関する資料の収集を行う過程の中でその資料を必要に応じて選択し,処理するとともに,考察した道筋や結果をわかりやすくまとめる。
地理的事象をその地域の環境条件や人々の営みと関連づけ,多面的・多角的な考察をする。
ここでの情報モラル指導のねらい
b4-1:個人の権利(人格権,肖像権など)を尊重する
b4-2:個人情報の取り扱いに関する基本的な考え方を尊重する
c4-2:情報の保護や取り扱いに関する基本的なルールや法律の内容を知る
e4-1:情報の信頼性を吟味できる
指導計画略案・学習活動
第1時 |
【○○県を大きくつかもう】一つの県を例にあげ,その県に関する概要をとらえる活動を行う。 |
第2時 |
【調査テーマを設定しよう】その県に関する様々な資料をもとに,県の特色をとらえる調査テーマを設定し,吟味を行う。 |
第3時 |
【学習計画を立てよう】調査テーマにもとづいて,その県の特色をとらえるための学習活動を計画する。 |
第4時〜
第6時 |
【テーマにもとづいて調査活動に取り組もう】文献やインターネットなど,様々な方法で情報を収集する。その資料を整理して,グラフ化や地図化などの処理を行い,分析をする。 |
第7時 |
【調査結果をまとめよう】調査結果にもとづいてレポートを作成する。 |
第8時 |
【情報発信をしよう】まとめたものを学級の中で発表しよう。 |
指導のポイント・留意点
〔第4時〜第6時〕「テーマにもとづいて調査活動に取り組もう」では,調べた情報が間違っていないか,古い情報ではないかを確認するように指導し,正確で,かつ最新の情報を入手させるようにします。さらに,同じ情報を扱っており,かつ信頼がおけると考えられる専門機関などのWebページと内容を比較させたり,新聞やテレビの番組,本なども調べさせて判断させます。教科書や資料集など,幅広いメディアに触れ,正しく,かつ最新の情報を収集する経験をさせる機会とします。
〔第7時〜第8時〕「調査結果をまとめよう,情報発信をしよう」では,第35条(学校その他の教育機関における複製等)により,公表されている著作物は授業の過程で複製,配布が例外的に認められています。この場合の引用については,その慣行がない場合は必ずしも出典を明示する必要がありませんが,児童・生徒が授業外で他の著作物を引用する場合のことを考え,引用箇所や出典を明確にするよう指導します。