高等学校 外国語 オーラル・コミュニケーション・
日常生活の身近な話題について,英語を聞いたり話したりして,情報や考えなどを理解し,伝える基礎的な能力を養うとともに,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
本時の指導目標と対応する学習指導要領の内容
本実践は高等学校普通教科「情報」以外の教科でも情報モラル教育を実施できる事例として掲載した。 学校紹介は,交流学習を円滑に進めるために重要であり,グループで分担し,協力して学校紹介のビデオとWebページを制作する。英語版学校紹介のビデオやWebページの制作を通して,積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
ここでの情報モラル指導のねらい
c5-1:情報に関する法律の内容を積極的に理解し,適切に行動する
e5-2:自他の情報の安全な取り扱いを意識し,行動できる
g5-1:情報セキュリティに関する基本的な知識を身につけ,適切な行動ができる
指導計画略案・学習活動
第1時〜
第2時 |
昨年度の作品を見て,ビデオとWebページのどちらを制作するかをグループ毎に決める。 グループ毎にブレーンストーミングを行い,制作計画を作成する。 |
第3時〜
第7時 |
取材内容を決めたら,個人情報保護と著作権に関する法令について調べる。取材する際に,個人情報の利用目的の説明を行うなど,適正な個人情報の取得をしなければならないため,利用目的の説明を記した同意を得るための文書を作成する。また,他人の著作物を利用する場合には許諾を得るための文書を作成する。取材時にはその文書を持参し,説明した上で同意書を取るように注意する。
ビデオ制作を行うグループは,日本語によるスクリプトライティングを行う。Webページ制作を行うグループは,紙面上で構成と日本語での記述内容を決める。 |
第8時〜
第11時 |
ビデオ制作を行うグループは,英語でのスクリプトライティングを行う。できあがったグループからそれを読み上げる練習をし,ビデオ収録を行う。
Webページ制作を行うグループは,英語での記述内容を決め,Webページ制作を始める。 制作したWebページやビデオのバックアップを取る。 |
第12時 |
できあがったビデオとWebページを見て,自己評価と他のグルーブの評価を行う。 |
指導のポイント・留意点
第3時〜第7時の最初の段階で,個人情報や著作権についての法令を調べさせます。取材の際に,どのような目的で利用し,誰が見る可能性があるのかを正確に説明するよう指導します。また,ビデオや写真の撮影の対象者が未成年の場合は,本人並びに法定代理人(保護者等)の承諾を得るよう指導します。使用する著作物については,まず,許諾を得る必要があるものを明らかにし,その判断が間違っていないか先生に確認します。許諾が必要なものについては,著作権者または著作権の管理団体などに許諾の取り方を尋ね,使用許可を得るように指導します。