登録番号:C03-008 C1:授業におけるICT活用(指導上の留意点)
Q. 体育の授業で、ICTを有効に活用した事例を教えてください
A.実践例を紹介します
A. 中学年での実践例
器械運動や陸上運動などで、ICTを鏡的に活用すると、技能習得に効果的であるとともに、自己評価能力も育ちます。
体育で技能を育成するためには、
①モデルとなる動きを見て、ポイントを捉える
②実際に練習する
という展開が基本的な流れになると思います。そこで、ICTを活用すると、技能習得の効果が高まる授業にすることができます。
実践事例としては、以下のような例があります。
【単元】小学校高学年 走り高跳び
【単元のねらい】
・安全を確認し、楽しく意欲的に取り組むことができる。
・リズミカルな助走から踏み切って跳ぶ技能を身に付けることができる。
・撮影した動画を子どもが自分自身やチームで検討することで、改善点に気づくことができる。
A. 高学年での実践例
陸上運動を楽しく行うために、自己やグループの課題を見付け、その解決のための活動を工夫するとともに、約束を守り助け合って運動をしたり、勝敗を受け入れたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や用具の安全に気を配ったりできるようにすることが大切です。
自己やグループの課題を見付け、その解決のための活動を工夫するために、タブレットなどの情報機器を活用することが効果的です。
【課題】目標の高さを跳び越えよう。
【授業の展開】
・教師が見本を見せます。上手な児童がいれば、見本になってもらうのもOKです。
・体育館にインターネット環境のある学校は、NHK for school「はりきり体育ノ介」などの動画クリップを見せるとよいでしょう。
・はさみ跳びを成功させるポイントを説明します。
○5歩または7歩のリズミカルな助走をする
○踏み切るときは、体の向きをバーと平行にする
○振り上げた足で、バーをまたぐようにする
・目標の高さごとにグループ分けし、バーやマットなどを用意し、グループで繰り返し練習します。