教員のための情報教育FAQ

登録番号:C02-029  B5:情報活用(表現)力の育成

Q. ミュージカルの活動について、詳しく教えてください。

A. ミュージカルは、音楽、ダンス、セリフを組み合わせた、総合的なパフォーマンスです。


先輩教員:
 ミュージカルは、寸劇とは違い、セリフ、動作の他に、音楽、歌、ダンスなどが組み合わさった演劇です。
 ストーリーを考え、役割を決め、演じていきます。演じ手だけではなく、衣装・照明・大道具・小道具・音楽などのスタッフの活動も欠かせません。さまざまな役割を分担し、自分の特技を活かしたり、苦手を克服したりしながら、協働的に行う活動です。
Q太先生:
 準備にとても、時間がかかりそうですね。
先輩教員:
 他教科の学習内容と関連づけて、学習時間を確保していきましょう。
 例えば、ストーリは、国語の「物語の創作」の発展として組み入れていきます。
 音楽や歌の捜索や練習は、音楽と関連づけ、教材で使われている曲をもとに歌詞を改作(替え歌)したり、作曲活動と関連付けて自分たちの捜索した歌を取り入れたりできます。音楽の学習時間に練習を組み入れましょう。
 場面に合わせた動きやダンスは、体育の「表現」の学習に組み込むことができます。
 詳しくは、こちらが参考になります。→「表現運動系及びダンス指導の手引」(文部科学省)
 また背景画などは、図工と関連づけて共同制作活動に組み込むことができます。詳細は、『図画工作共同製作』をキーワードに調べるとよいですよ。
Q太先生:
 他の教科と関連づけて、総合的な活動にしていくと時間も確保できるということですね。
先輩教員:
 上記のような工夫が可能ですが、一番大切なのは、発表のXデーに合わせて、それぞれの教科の学習内容の時期をそろえることです。行き当たりばったりでは、時間の確保は難しいです。1学期のうちに2学期の発表時期を見据えて、カリキュラムマネジメントをしていきましょう。

理解度CHECK!

以下の内容について、正しいと思うものにチェックしましょう。
 


ミュージカルは、音楽、ダンス、セリフを組み合わせた表現活動なので、主として音楽と体育で扱うとよい。
ミュージカルは、発表までに多くの時間を必要とするので、さまざまな教科と関連させて、活動を計画する必要がある。
学習活動としてのミュージカルは、台本どうりに演じるのではなく、歌詞を改作したり、別の歌を取り入れたりすることも意味がある。

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