ITCE 教育情報化コーディネータ検定試験

 

2級1次 過去問題(10年間)

※本Webページは「教育情報化コーディネータ検定試験研究会」のメンバーによって作成されたものです。
「答えと正答率を見る」ボタンの内容は、参考資料としての例であるとお考えください。 時代の変化により、正解が変わるものもありますし、価値判断を問うている問題については、正解はなく選択肢に重みをつけて採点されている場合があるようです。
なお、配点については公開されておりませんが、正答率は、認定委員会に示された得点率(選択肢に重みをつけて採点されている問題の場合を配慮して、正答率ではなく得点率と呼んでいる)を記載しています。


【問題 2023-C01】(制限時間 180秒)    

 
 以下のSDカードについての説明が【正しい数値】を,選択肢の中から選びなさい。

 通常販売されているSDカードの容量は最大GBであり,SDHCカードがGBからGBまでである,さらにSDXCカードはGBから2TBまでとなっている。データ書き込み速度は丸で囲まれた数字で分類される場合は,ClassからClass10までの段階ある。
 


【問題 2023-C02】(制限時間 180秒)    

 生成AIに関連する以下の説明について【適切な用語】を,選択肢の中から選びなさい。

・生成AIによる回答に事実と異なる内容や文脈と無関係な内容が出力される現象:
・AIにどのような回答を要求するかという指示文:
・文や他の連続したデータの中で要素間の関係を識別し,その文脈を学習するためのニューラルネットワークで,生成AIの基盤として使われる:
・敵対的生成ネットワークと呼ばれる。ジェネレーターとディスクリミネーターと呼ばれる2つのネットワークによって構成され,コンテンツが本物か偽物かを判別する能力を向上させる:
・文書生成AIが基にしている大規模データをもとにした自然言語処理のモデル:
 


【問題 2023-C03】(制限時間 300秒)    

 
 図1で与えられた配列Aを昇順に並べ替える処理手順を考える。
図2と図3は,その処理を行うフローチャートであり,図2中の「処理1」を詳しく記述したのが図3である。

次の説明について,【適切な語句】を,選択肢の中から選びなさい。

・図2の(1)を初めて実行するとき,A[7]の値はとなる。
・このフローチャートでは,もしも配列Aの一つの要素の値が
・図3の(2)の命令が実行される回数は,処理前の配列Aの値の並び方がなる。
・配列Aを降順に並べたい場合は,図3の(3)の条件式をに変更するとよい。
・この並べ替えの方式を一般に,と呼ぶ。
 


【問題 2023-C04】(制限時間 180秒)    

 以下の規格とケーブル長の関係についての説明が【正しくなるよう用語や数値】を,選択肢の中から選びなさい。

・パッシブタイプのHDMIケーブルはmを超える場合は性能を発揮しにくくなる。
・1000BAET-TでCAT5e以上のケーブルを使用した場合,m程度が保証される。
・10GBASE-TでCAT6のケーブルを使った場合は約mだが,CAT6aならmまで伸ばせる。
・USB 4.0規格で専用ケーブルで接続した場合,一世代前のUSB 3.2 Gen2に対して使える最大ケーブル長は,。同時期に発表された Thunderbolt 4に対応したケーブルを利用した場合の最大ケーブル長は
 


【問題 2023-C05】(制限時間 180秒)    

 WHOIS に関わる以下の技術的な説明を読んで,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1. WHOIS のデータベースでは,各ドメイン名登録団体が提供しているドメイン名の登録情報が管理されている。
2. WHOIS による情報提供は,通信トラブルが生じたときに外部から管理者に連絡を取る場合など,ネットワーク管理者のみが使用できるツールである。
3. 日本を表すJPドメイン名(末尾が.jp)の WHOIS は,レジストリである日本レジストリサービス(JPRS)が運用している。
4. 日本国内で割り当てられたIPアドレスなどのWHOISは日本のNICである日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が運用している。
5. WHOIS 登録情報の悪用防止のために,WHOIS で公開する連絡先など連絡窓口を代行するサービスがある。

 


【問題 2023-C06】(制限時間 270秒)    

 以下の文章で,【正しいと思う答え】を,選択肢の中から選びなさい。
  1. スマートフォンの通信速度が10Mbpsのとき,データ量が100MBのアプリをダウンロードするのに必要な時間は何秒か。:
  2. データ量が50MBのファイルをメールで送信する場合,通信速度が最低どれくらいあれば1分以内に送信できるか。:約bps

 


【問題 2023-C07】(制限時間 180秒)    

 
 図は,インターネット接続している機器においてコマンドを実行し,その結果を示した図である。以下の説明を読んで,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1. 図の route というコマンドは,IPパケットをルーティングするためのルーティングテーブルの内容表示と設定を行うコマンドである。。
2. 図で示されている route コマンドの結果から,ネットワークまたはホストへ到達するために通過する必要のあるゲートウェイが 192.168.1.1 であることが分かる。
3. 図の route コマンドを実行したネットワーク機器本体の IPアドレスは 192.168.1.5 ということが読みとれる。
4. 図で示されている route コマンドの結果から,ネットワークまたはホストへ到達するために通過する必要のある2つ目のゲートウェイが 127.0.0.1 であることが分かる。
5. ルーティングテーブルとは,おもにOS(Operating System)が管理するルーティング情報を保管したメモリテーブルのことである。

 


【問題 2023-C08】(制限時間 180秒)    

 以下のJPドメイン名に関する説明を読んで,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1. JPドメイン名には,大きく分けて,「汎用JPドメイン名」,「都道府県型JPドメイン名」,「属性型JPドメイン名」の3つの種類がある。
2. 属性型JPドメイン名では,組織名をそのままドメイン名として申請・運用することが可能であり,「NO.NE.JP」や「YES!.CO.JP」を登録することができる。
3. 汎用JPドメイン名や都道府県型JPドメイン名では,全角ひらがな・カタカナ・漢字が使用することができる。
4. 汎用JPドメイン名は登録数制限が無いため,趣味や活動に合わせて,個人がいくつでも登録することが可能である。
5. 汎用JPドメイン名や都道府県型JPドメイン名では,ドメイン名の移転申請,指定事業者の変更申請が不可となるロックを設定する機能がある。

 


【問題 2023-C09】(制限時間 180秒)    

 以下の IPv4 に関する説明を読んで,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1. IPアドレス「192.168.1.0」は,そのネットワーク全体を示すときに使われるので,ホスト部には使うことができない。
2. IPアドレス「192.168.1.255」は,ブロードキャストアドレスといい,ホストにもゲートウェイ(ルーター)にも割り当てることができる。
3. IPアドレス「192.168.0.0 ~ 192.168.255.255」は,プライベートIPアドレスであり,IPアドレスの管理機関への申請なしに自由に使用することができる。
4. IPアドレス「192.0.0.0 ~ 192.167.255.255」は,グローバルIPアドレスであり,同じアドレスが違うユーザーに割り当てられないよう管理されている。
5. IPアドレスを「192.168.1.0/24」 のように表記することを,CIDR表記あるいは,プレフィックス表記という。

 


【問題 2023-C10】(制限時間 180秒)    

 以下の説明を読んで,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1. 米国電気電子学会(IEEE)は,エレクトロニクス全般に関する研究を目的とする非営利団体で,IEEE 802シリーズのLAN技術を規格化している。
2. 国際標準化機構(ISO)は,RFC(Request for Comments)として,インターネットの技術標準化の文章を作成し,管理している。
3. インターネット割当番号公社(IANA)は,ドメイン名,番号リソース,プロトコルの割り当て,というインターネットに関連する3つの主要な要素を統括している機関である。
4. インターネット技術特別調査委員会(IETF)は,インターネットの運用を改善するために標準化を行っている団体である。
5. 国際電気通信連合(ITU)は,主に電波の国際的な分配および混信防止のための国際的な調整を行っている組織である。

 


【問題 2023-C11】(制限時間 180秒)    

 教材用の動画を作成したとき手ブレがあると,その動画を見る子どもたちの具合が悪くなることがある。手ブレを少なくするために【効果的ではないと思われるもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.ボディ内やレンズ内に手ぶれ補正があるカメラで撮影する。
2.可能な限り広角な画角で撮影する。
3.可能な限り超望遠で被写体をピンポイントでねらって撮影する。
4.手ぶれ補正のアプリを使って補正する
5.ジンバルと呼ばれる器具を用意して撮影する。
6.三脚を使って撮影位置を固定して撮影する。

 


【問題 2023-C12】(制限時間 180秒)    

 以下の文章は,学校でのGIGA端末の利用に関するアカウントの年度更新タスクについて述べたものである。【適切なもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.転出した児童生徒については,卒業年齢が過ぎるまでは当該児童生徒のアカウントの停止・削除の作業は行わない。
2.利用している全てのシステムのアカウントをリストアップし,年度更新するものを管理者別に整理する。
3.アカウントのID と,パスワードの取扱いの注意事項を作成し,児童生徒に渡す。
4.アカウントの運用方針に関しては,各学校で状況に合わせてそのマニュアルを作成し臨機応変に対応する。
5.更新前のデータファイルとは別に更新用データファイルを作成し,更新用データファイルのアップロード等を行い,システムに反映させる。

 


【問題 2023-C13】(制限時間 180秒)    

 発達障害に関する説明について,【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.以前は自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれていたものは,広汎性発達障害に含まれる。
2.発達障害とは脳機能の障害でありその症状が通常低年齢において出現するものとして政令で定めるものをいう。
3.発達障害には学習障害(LD)は含まれない。
4.発達障害には注意欠陥多動性症候群(ADHD)が含まれる。
5.発達障害者とは,発達障害がある者で,発達障害及び社会的障壁により日常生活または社会生活に制限を受けるものをいう。
6.発達支援として,発達障害の子どもの家族に医療的,福祉的,および教育的援助を行うのは学校の努力義務である。

 


【問題 2023-C14】(制限時間 180秒)    

 A県では直近の高校入試で採点ミスが多発し問題となった。A県教育委員会が改善策を検討する中で,ICTを活用する案が浮かび,ITCEであるあなたに要件調査が依頼された。課題の設定および解決策として【適切とはいえない提案を】を,すべて選びチェックしなさい。
1.採点ミスをした教員を特定するために,ログ機能のある採点ソフトの利用を提案
2.記号の判読ミスを防止するため,マークシートを用いた解答用紙の利用を提案
3.人為的ミス回避のため,極力採点を自動化できるCBTシステムを利用するよう提案  
4.複数人で採点しクロスチェックを徹底するため,解答用紙をスキャンして効率よく採点できる採点支援システムを提案
5.採点ミスしやすい出題を事前に発見し修正するため,ChatGPTを用いて試験問題を事前点検することを提案
6.集計ミスを回避するため,得点を自動集計するシステムを提案

 


【問題 2023-C15】(制限時間 180秒)    

 文部科学省が招集する「GIGAスクール構想の下での校務の情報化に関する専門家会議」(令和5年3月)が指摘する校務の情報化の現状に照らし合わせて,【適切と思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.多くの教育委員会では,校務支援システムを自前サーバに構築し,職員室に固定された校務用端末からのアクセスを前提として運用している。そのため,場所の制約を受け,柔軟に校務を処理できない。
2.多くの学校においては,例えば校務分掌に基づく様々な文書や通知表所見などを校務用端末で作成した後,印刷して決裁を受け,手書きでの修正指示を再度反映するなど効率が悪い場合も多い。
3.市町村間の異動により生じる新たなICT環境や業務フローに対応する負担を軽減するため,同一都道府県内の各市町村教育委員会では,同じ校務支援システムを導入している。
4.出席簿や通知表等の書類について様々なカスタマイズが行われ,調達コストの増加を招いており,校務支援システムの入替えに当たってのデータベース移行を困難にする一因となっている。
5.教育に関する様々なデータを学校レベルで統合・可視化するダッシュボード機能が一般的になり,校長の学校経営改善や,教育委員会による学校経営指導等の高度化・効率化が進んでいる。

 


【問題 2023-C16】(制限時間 180秒)    

 以下の情報モラルに関する説明が【正しいもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.平成29年告示の学習指導要領以前の情報モラル教育は,禁止を中心に据えているので主体的な学習には適さない。
2.現在の小学校の学習指導要領では,情報モラルが情報活用能力に含まれている。
3.現在の小学校の学習指導要領では,情報セキュリティが情報活用能力に含まれている。
4.平成29年告示の学習指導要領以前の情報モラル教育と,デジタル・シチズンシップ教育との決定的な違いは,利用ルールの作成に児童・生徒の参加が必須となっている点である。
5.デジタル・シチズンシップ教育は,情報モラルに代わる新たな指針として文部科学省が推奨するものである。

 


【問題 2023-C17】(制限時間 180秒)    

 学校教育と著作権に関して,それぞれ【最も適切と思うもの】を,選択肢の中から選びなさい。

(1) 入学試験や期末試験等において,国語や音楽の問題の中に既存の著作物を利用する場合は著作権法の規定によりの利用をする。
(2) 学校図書館で児童生徒に無償で図書を貸し出す場合は,著作権法の規定によりの利用をする。
 
 


【問題 2023-C18】(制限時間 150秒)    

 以下の文章は,デジタル教科書の動向について述べたものである。文部科学省による「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた教科書・教材・ソフトウェアの在り方について」の議論と照らし【正しいと思うもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.教科書は基礎的な学習素材であり,社会のデジタル化の進展にかかわらず,独自の方向を追求していくことが望ましい。
2.学習者用デジタル教科書の導入について,英語の次に予定されているのはニーズの高い国語である。
3.学習者用デジタル教科書自体に音声や動画を載せていくことになっており,その有効性が求められる。
4.学習指導要領コードと学習者用デジタル教科書との連携が必要である。

 


【問題 2023-C19】(制限時間 150秒)    

 以下の文章は,教育データの標準化に関する学習指導要領コードについて述べたものである。この中で令和5年6月現在【正しいもの】を,すべて選びチェックしなさい。
1.使用する教材・サービスに関わらず共通のコードを使用できると便利なため,全国の学校で共通で用いられている学習指導要領の内容・単元等に共通のコードを設定している。
2.学習指導要領コードを平成29・30年告示の学習指導要領に対応させる割り当て表は,まだ公表されていない。
3.英数字で表現される学習指導要領コードの16桁のうちの1つの桁は,学習指導要領に対応した検定教科書を作成している教科書会社を表している。
4.平成20・21年告示の学習指導要領のコードも作成されている。

 


【問題 2023-C20】(制限時間 150 秒)    

 以下の選択肢から【適切と考えられる用語】を,選択しなさい。

 教育情報化コーディネータの検定試験は,2001年度から実施されている。この2級レベルに要求されている能力は,以下のように記述されている。
 ・習得した知識や技能および経験を生かして,情報化を設計・助言できる。
 ・学校の情報化推進計画を設計・提案することができる。
 ・教育システムやがわかる。
 ・問題解決をする方法がわかる。
 ・教育の情報化に伴う問題が理解でき,対処法がわかる。